2025年1月17日、阪神淡路大震災から30年を迎えます。
この節目に向けて、多くの放送局が特別番組を編成し、震災の記憶と教訓を次世代へ伝える取り組みを進めています。
震災を経験した世代だけでなく、知らない世代にも理解しやすく、多様な視点から伝える内容が注目されています。
この記事では、特別番組の放送スケジュールや内容、各局の特色ある取り組みをまとめます。
阪神淡路大震災の概要とその影響
1995年1月17日、マグニチュード7.3の地震が淡路島北部を震源に発生し、特に神戸市を中心に甚大な被害をもたらしました。
この震災では6434人が犠牲となり、約63万棟の住宅が被害を受けました。
都市型地震の脅威を世界に示した出来事であり、その教訓は災害対策において重要な指針となっています。
注目の特別番組
震災30年を迎える今年、各テレビ局が特色ある特別番組を企画しています。
サンテレビの特集
- 阪神・淡路大震災 1.17のつどい 〜あの日からそして未来へ〜
「1.17のつどい」の模様を会場の三宮・東遊園地から生中継します。
地震の発生時刻に捧げられる黙祷の様子のほか、神戸市主催の追悼式典についてもお伝えします。
1月17日 金曜 5:30 ~6:15 - 阪神淡路大震災30年報道特別番組 バトン1.17 〜守りたい、だから伝える〜
阪神淡路大震災から30年 犠牲者を追悼するとともに、記憶・教訓を継承する取り組みの重要性を考える。震災を知らない世代に経験や教訓を伝える。
1月17日 金曜 17:00 ~23:00
震災の教訓を若い世代に伝えることをテーマに、4部構成で特集を放送します。
第1部
追悼式典の様子を生中継
第2部
震災当時の貴重な映像を振り返る
第3部
被災者や支援者の証言を通じて学ぶ教訓を特集
第4部
次世代への防災教育をテーマにしたディスカッション
毎日放送(MBS)の取り組み
- 「刻み続ける1995年1月17日 ~あの日、現場で起きていたこと~」
震災当時の現場での出来事を振り返る特別番組を放送します。
1月15日 20:00~ - 「よんチャンTV」
4日間にわたり、震災から学ぶべき教訓をテーマに特集を放送します。
1月14日~17日 午後3:40~ - 阪神・淡路大震災30年〜刻み続ける〜
「1.17の集い」が行われている、神戸の東遊園地の追悼会場から生中継▼集う人々は30年を経ていま何を思い、どう向き合っているのか?ありのままのいまを伝えます。
1月17日 金曜 5:20 ~6:00
NHKの特集
- NHKスペシャル 映像記録 阪神・淡路大震災 −命をめぐる30年の現在地−
NHKに残された1万本のアーカイブス映像を再検証。
“あの日”から何が変わり、何が課題として残されているのか。
30年前を追体験し、私たちにできることを考えていく。
1月17日 金曜 22:00 ~22:55 - ドラマ「心の傷を癒すということ」再放送
被災者の心のケアをテーマにしたドラマを再放送します。
関西テレビの取り組み
- 報道アーカイブの公開
関西テレビは、これまでに放送した震災関連のドキュメンタリー番組やニュース企画を公式YouTubeチャンネル『カンテレNEWS』で順次公開しています。
これらのコンテンツには、震災当時の避難所の様子や被災者の証言、復興への歩みなどが含まれ、震災の記憶と教訓を次世代に伝える取り組みが行われています。 - この瞬間に祈る 阪神・淡路大震災30年…被災地各地の追悼の時間 様々な思いを胸に
迎える30回目の“追悼の時間” 5時46分に捧げる祈り
1月17日 金曜 5:25 -6:00 関西テレビ
読売テレビ
ten.【拡大SP】あす阪神・淡路大震災から30年…経験と教訓を次世代へ
約260万軒の停電…応急復旧までの“7日間”の裏側。
震災を知らない大学生が伝える『震災番組』&父親の背中を見ながら…“語り部”女性の伝えたい想い。
1月16日 木曜 15:50 -16:45
ten.特別番組「阪神・淡路大震災 30年分のメッセージ」
震災30年分のメッセージを伝える。
つどい会場から中継 ▽地震を知る世代も知らない世代も震災を考える1日に…。
1月17日 金曜 5:10 -6:54
J:COMチャンネル
- 特別番組「阪神・淡路大震災から30年 1.17 つなげたい記憶」
未公開映像や語り部の教訓を紹介する特別番組を放送します。
関東地方でも、YouTubeや地域情報アプリ「ど・ろーかる」を通じて視聴可能です。
1月17日 5:30~22:00
ラジオ関西の取り組み
- 「阪神・淡路大震災30年 神戸からの祈り」
(1月17日 5:30~6:00)
東遊園地からの生中継を交え、今後の課題や次世代への教訓の継承を考える番組を放送します。 - 「±30~経験を今、未来へ~」
(1月17日 10:00~12:00)
震災の経験を振り返り、未来への教訓を考える特別番組を生放送します。
ラジオ大阪(OBC)の取り組み
- 防災特別企画「明日のために、今できること。」
(1月17日 7:00~16:55)
4つのワイド番組内で、防災・減災に関する情報を発信します。 - 関西AMラジオ7局共同制作「いのちのラジオ2025」
(1月17日 20:30~22:00)
災害教訓の伝承や防災意識向上を目的とした特別番組を放送します。
コミュニティーFM局の特別番組
- 「つなぐ阪神・つなぐ防災」
(1月17日、18日)
阪神間4市のコミュニティーFM局が合同で特別番組を放送し、外出先での災害時の行動について考えます。
震災を伝える意義と次世代へのメッセージ
震災を経験していない世代が増える中、記憶の継承と教訓の伝達が課題となっています。
今回の特別番組では、被災者の証言や震災映像を活用し、防災意識を高める取り組みが強調されています。
例えば、避難所生活のリアルを再現したドキュメントや、地震発生直後の正しい避難行動を紹介するシミュレーション映像、そして子ども向けに地震の仕組みと備えを学ぶアニメーション特集などが含まれています。
特に、若い世代への教育や防災意識の啓発が、未来の災害対策において重要な鍵となるでしょう。
関連動画
まとめ
阪神淡路大震災から30年を迎える特別番組は、震災の記憶を風化させず、次世代に伝える重要な役割を担っています。
震災を知らない世代にも、その教訓を伝える番組制作の努力が感じられます。
例えば、過去の震災映像と現在の防災訓練の比較を行うことで、現代の防災意識の向上を図る工夫がされています。
また、学校での授業やワークショップを通じて、震災を知らない世代にも親しみやすい形で教訓を伝える取り組みが進められています。
この節目を機に、未来の防災に向けた意識を新たにしてみませんか?
ぜひ、特番をご覧になり、震災の教訓をともに考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。