Mrs. GREEN APPLEの楽曲「ライラック」は、アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとして注目されています。
青春の光と影、成長や葛藤を描いた歌詞が、若者から大人まで幅広い世代に共感を呼んでいます。
本記事では、この楽曲の歌詞に込められたメッセージや、その魅力を徹底解説します。
「ライラック」とはどんな楽曲？
「ライラック」は2024年4月12日にリリースされ、アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとして使用されました。
作詞作曲を担当した大森元貴は、青春の美しさだけでなく、その裏に潜む複雑な感情や葛藤を描き出しています。
- リリース日
2024年4月12日 - タイトルの由来
ライラックの花言葉（「友情」「青春の思い出」など） - 使用作品
アニメ『忘却バッテリー』
歌詞のテーマとメッセージ
ライラック 歌詞
- 歌
Mrs. GREEN APPLE - 作詞
大森元貴 - 作曲
大森元貴 - 発売
2024-04-18
過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように
思い出の宝庫
古いものは棚の奥に
埃を被っているのに
誇りが光って見えるように
されど
By my side
不安 喝采 連帯
濁ったりの安全地帯
グワングワンになる
朝方の倦怠感
三番ホーム 準急電車
青に似た
すっぱい春とライラック
君を待つよ ここでね
痛みだす人生単位の傷も
愛おしく思いたい
探す宛ても無いのに
忘れてしまう僕らは
何を経て 何を得て
大人になってゆくんだろう
一回だけのチャンスを
見送ってしまう事が無いように
いつでも踵を浮かしていたい
だけども難しいように
主人公の候補
くらいに自分を思っていたのに
名前も無い役のような
スピンオフも作れないよな
たかが
By my side
くだらない愛を歌う際
嘘つきにはなりたくない
ワサワサする胸
朝方の疎ましさ
ズラして乗る 急行電車
影が痛い
価値なんか無い
僕だけが独りのような
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない僕です
光が痛い
希望なんか嫌い
僕だけ置いてけぼりのような
夜が嫌い
一人が怖い
我儘が拗れた美徳
不完全な思いも
如何せん大事にしたくて
不安だらけの日々でも
愛してみる
感じた事のない
クソみたいな敗北感も
どれもこれもが僕を
つき動かしてる
鼓動が揺らすこの大地とハイタッチ
全て懸けた あの夏も
色褪せはしない 忘れられないな
今日を生きる為に。
探す宛ても無いのに
失くしてしまう僕らは
何のために 誰のために
傷を増やしてゆくんだろう
雨が降るその後に
緑が育つように
意味のない事は無いと
信じて 進もうか
答えがない事ばかり
だからこそ愛そうとも
あの頃の青を
覚えていようぜ
苦味が重なっても
光ってる
割に合わない疵も
認めてあげようぜ
僕は僕自身を
愛してる
愛せてる。
青春の複雑さと美しさ
歌詞には、「青に似た酸っぱい春とライラック」というフレーズが登場します。
これは青春期に特有の複雑な感情を象徴しており、喜びや期待だけでなく、不安や戸惑いも含まれる時期を描写しています。
特に、「過ぎてゆくんだ今日もこの寿命の通りに」という冒頭の一節は、時間の流れや限りある人生を意識させる表現となっています。
これにより、日々を大切に生きることの重要性を聴く者に訴えかけています。
自己受容と成長
「僕は僕自身を愛してる」という歌詞では、自己肯定感の重要性を強調しています。
青春の中での失敗や挫折を受け入れることで、人は成長できるというメッセージが込められています。
アニメ『忘却バッテリー』とのリンク
『忘却バッテリー』は、記憶喪失の主人公が高校野球を通じて成長する物語です。
このストーリーと「ライラック」の歌詞が見事にリンクしており、友情や葛藤、自己発見といったテーマが共通しています。
アニメのシーンと楽曲のシンクロにより、視聴者はより深い感動を覚えます。
特にライラックの花が持つ春の象徴的なイメージが、アニメのテーマと重なり合い、物語の感情的な深みを引き立てています。
楽曲の評価と影響
「ライラック」はリリース後、多くのリスナーから支持を集め、ストリーミング累計再生数1億回を突破しました。
また、ライブでの人気も高く、サビ部分では観客が一体となって盛り上がる姿が印象的です。
批評家からは、青春の感情を巧みに表現した歌詞とメロディの美しさが高く評価されています。
『CDTV』での“歌詞間違い”が話題に
2024年12月16日放送の『CDTV ライブ！ライブ！』（TBS系）に出演したMrs. GREEN APPLE（以下、ミセス）は、楽曲「ライラック」を披露中に思わぬハプニングに見舞われました。
ボーカルの大森元貴が歌詞を間違え、本来歌うべき《主人公の候補》を「おち○こ」と誤唱。
突然の歌詞ミスにバンドメンバーも思わず驚いた様子で、ネット上では大きな話題となりました。
ファンの間では、「1番の《思い出の宝庫》と2番の歌詞が混ざったのでは？」と原因を推測する声も。
一方で、視聴者からは「腹を抱えて笑った」「ミセスの汚点だ」などユーモラスな反応が寄せられました。
このハプニングはあったものの、ミセスの絶好調ぶりは変わらず、楽曲「ライラック」はストリーミング累計1億回再生を突破。
また、国内外でのライブやイベントでも成功を収めるなど、勢いを増しています。
大森自身も歌手活動だけでなく、俳優としても注目されるなど、ミセスの人気はとどまるところを知りません。
こうした話題性も、バンドのさらなる飛躍につながる要素と言えるでしょう。
まとめ
Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は、青春の儚さと美しさを鮮やかに描いた楽曲です。
その歌詞に込められたメッセージは、過去の苦い思い出や経験を受け入れながら前を向いて生きる大切さを教えてくれます。
アニメ『忘却バッテリー』とともに、ぜひこの楽曲の魅力を堪能してみてください。